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進化&深化する舞台

役者の好みは、見た目と声質に対する好みが大きいよね。
自分が役に描くイメージにそれがあってると強い。
これは、そうそう変わらない。
だから「ニン」じゃないって言葉も出てくる。
勝手に役のイメージを観客が形作ってしまうのは、もったいない見方だと思うけど、とくに再演物の場合は、自分のイメージするものを観に来たっていうことがあるので、それに合わないと不満につながるだろうなあ。

でも、歌とか演技とかは進化&深化するじゃないですか。
だから、何回も観に行ってしまうというバカをしちゃうわけですが。
私なんて、初日はじまった頃から、千穐楽を楽しみにしてるし(^^;

8月に観たころと、今じゃ、桁違いによくなってるから、
余計に、まだまだ期待しちゃうんだよね。
もちろん、疲れてきてるかなってときもあるけどね。
それに、何度も観ると、こっちの観方も深まるから余計に感動するし。
だから、歌とか演技への評価は進化&深化の可能性を
私の場合は、含んでしまいます。

でも、多くの人は1回観劇なんだよね。
だから、そのときの出来がすべて。
まだ、初日だからっていう言い訳はきかないわな。

さあ、半分来たぞ! 
残り半分、さらなるステップアップを期待してます。
なんせ、2005年のラ・マンチャは
もう「若さ」とか「新しい刺激」では乗り切れませんからネ。
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誰かのために生きる(サイゴンねたばれ)

松キムはなんとかしてでもタムとアメリカに行く気がする。
自殺しそうにない。こういう声を耳にします。

確かに、女優松たか子の持つ希望の灯が消えないところ、
それは、絶望とは対極にある。

でも、松キムは絶望して死んだのではないと思うのです。
自分の希望の灯をタムに託して、ある意味、幸せに死んだ。
理解されにくいのかも知れないけれど、
自分の死がタムを幸せにすることを信じて死んだのだと思ってます。

「おはつ」も心中する話だったけど、私は「どう生きたか」って話だと思った。
それと、あんまり変わらない気がするんです。
キムは、タムに未来をあげることで、自分の人生を生ききった。
その方法が、なぜ自殺なのかは、今までに何べんも書いたけど。
生きる必要がなくなったからだと思う。
誤解されるかも知れないなあ・・・・
一般的に死ぬ理由には、「生きていることが苦痛だから」が
もちろんあると思うけど、生きていることがどれだけ辛くても、
生きてきたのは、タムを幸せにしたいから。誰かのために生きる。

タムを信じるクリスに託して、もう生きている必要がなくなった。
トゥイを殺してからは、自分のために生きることは
考えなくなってたんじゃないかな。意識してたわけじゃないと思うけど。

逆にね、生きていることに何の意味も見出せなくても、
死ぬこともできないから生きるっていうのもあると思うんだよね。
それほど、生きることが辛くない国に生きているときには。
そうするとね、生きることの意味が軽い。
私、最近の安易な殺人は、人の命をすごく軽くみている殺人は、
生きていることに意味を見出せない、喜びを見出せない人たちが
自分の命も軽んじている人たちが、起こしているような気がする。
もちろん、いろいろだとは思うけどね。

そう思うと、キムには愛するタム守るべきタムがいて良かったなあ。
クリスを信じることができて良かったなあって思える。
おかしな感想だよね、たぶん。

キムとクリスはラブラブ(サイゴンねたばれ)

別所さん、復帰おめでとう!
って最初に言わなけりゃいけないんだろうけど・・・
だって、たかちゃんたら、自分の持ってた投げる用のお花、
別所さんにあげちゃうんだよ。
なんか、すごくたかちゃんらしい気がした。
まあ、ファンたちはがっかりしたかも知れないけど、
私は、たかちゃんがそうしたいと思ったんなら、
たかちゃんから別所さんに渡って、客席へと投げられたお花。
受け取ってみたかったかな。倍の思いがこもってるもの。

さて、つまり、本日、別所さんの復帰公演観て来ました。
でも、ゴメン! 別所さん。
今日の公演は、私にとってキム・クリス・エレン・トゥイ
この4人以外は、ほとんど目に入らない感じでした。
それぐらいに、キムとクリスの関係、キムとトゥイの関係
キムとエレンの関係が、感動的だった。

ちょっと前までは、歌がどうのこうのと文句をつけがちな
わたくしでしたが、ハッキリ言って、歌が少々変であろうが
まったくどうでもいい感じで、感情のこもった芝居に
撃たれっぱなしでした。
芝居がね、さらっとじゃなくってトロっとした感じに思いました。
ここでいってる芝居ってのは、もちろん歌での表現含めてですよ。

しっかし、キムとクリスはらぶらぶじゃん。
(らぶらぶって言葉は死語らしい・・・某人に指摘されました)
傷をなめあうかのような二人に、悲惨な状況の中で愛を確かめあう二人に
サクソフォンの唄のとき、あの幸せな歌のときに私は涙を流してました。
でもって、トゥイも哀しみをたたえながらキムに惚れてるし。
(泉見トゥイについての前の日記の記述は変更しなきゃね)
エレンは、キムのクリスへの愛、タムへの愛に混乱してるし。

クリスはキムもエレンも二人とも愛していたんだね。
今日のクリスはタムを必ず幸せにしてくれるネ!
だから、不思議とラスト、キムがタムを託すところに
安心感が漂い、そんなキムへのキスに説得力がありました。
結局、クリスはキムを救い出せなかったけど、
タムを愛し、救うことで、
キムを救い出せなかった苦しみを超えていくと思う。
今日のキムは、クリスとタムに愛と命をあげられて
幸せだったかも知れない。

まだ夢をみられたキム(サイゴンねたばれ)

私ね、ドリームランドのシーンはもっとよくなると思う。
キムは17才とか、年齢って関係ないと思う。
キムは、知らない間に婚約していて、
住んでいた村が焼けて、家が吹き飛ばされて、
炎に家族を焼かれて、顔のない親の死体を見た

そのときのキムの気持ちは私にはどうにも想像できない。
言葉で表すこともできない。
唖然としたのか、悲しかったのか、怒りが湧いてきたのか、
それとも、それとも、もう、慣れていたのか・・・

とにかくキムは生き残るためにサイゴンに来た。
自分のためにいてくれる誰かを心の底から望みながら。

♪17歳ではじめて、店に出るのよ、今日から、
・・・・
だけど、夢があるのよ。果てない夢が♪

ここで、夢があると歌いきってるように、
私は、キムははじめて店に出たときから、
夢を持って生きていこうとしていたんだと思う。
このときのキムには、誰も手を差し伸べてくれない。
手を差し伸べたエンジニアは、自分のため。
当然、お互いにそんなことはわかっている。
一人、孤独の淵にいるキム。誰も頼る人はない。

♪泣かない、考えない
抱かれて寝ようと、あたしはあげない
固く瞳を閉じている♪

キムは、覚悟を決めている。
夢のため、生きるため、
心は閉ざしたままで、身をゆだねる
だけど、自分に言い聞かせる。
泣きたいけれど、泣かない。泣かない。
考えれば辛くなるから、考えない。考えない。

♪・・・私のため、命賭けて、戦う人
私の夢、壊さないで・・・
映画のように、見せてよ夢♪

「君はこんなところにいてはいけない」
孤独で心を閉ざしたキムに同情の言葉をかけたクリス
クリスが放ったこの言葉は、キムのためというより、
半分以上は、自分のためだったろう。だけど、
キムにとっては、「自分を気にかけてくれた言葉」。

孤独の淵から救い、キムのために放たれた言葉

ジジたちとキムの違いは大きい。
おそらく、店にすでに何年かいたジジたちは、

♪あいつら口ばかり・・・映画は夢♪
♪金ならくれる・・・心はくれない♪

夢は現実ではなく、現実に自分を救ってくれる王子様が
現れるとは、もはや思えなくなっていたと思う。
GIたちは、サイゴンを逃れる、現実を逃れる道具と
みなすようになっていたと思う。
キムは、はじめての夜に、クリスの言葉を聞いた。
彼女は、まだ夢をみられた。

私は、悲惨な状況の中で夢を見られたキムは
たかちゃんにぴったりな役だと思うよ。

根無し草たち(サイゴンネタバレ)

クリスもまた根無し草だった。
キムに出会った頃のクリスは、アメリカでの居場所を見失い、
虚構のアメリカ、サイゴンの中にも居場所を見つけられずにいた。
そんなクリスが見つけた居場所American Home がエレンだった。
彼は、1年間キムを探したとどこかで言っていたけれど、
ほんとうにそうだろうか?

あの時、キムを救い出すことに失敗したことを
ずっと悩み続けてはいただろう。
だけど、あの状況で探すなんてことは
本当は不可能だったんじゃないだろうか?
キムを連れてくるとわめきながら、何の実行力も持たず、
アメリカにいただけのような気がする。
クリスは間違いなく諦めていたんだよ。
でなければ、エレンと結婚なんてできない。

ジョンはクリスと違い明るい。彼はどの場所もHomeになる人。
意味合いは違うけれども、彼もまた根無し草かも知れない。
どんな状況においても、自分をその場にあわせ、
もっとも自分が精神的に楽に生きられるように
その場の中のどこかに正しさを見つけ出して、
自分の居場所をつくる人。クリスとは対極にある人。
帰国してからのブイドイの運動もそう。
悪い人ではないが、
「引き取るか」「見捨てるか」という冷たい言い方は、
一見、正義のようだけれど、どこか他人事。
もしかしたら、自分がそのような立場になっていたかも
ということに思いいたってないように思える。
おそらく、彼は主義主張がその場、その場にあわせて
変わっていき、そのことに疑問を抱かない・・・
良心的なアメリカ人。

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