スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

ランディが王位を欲しがった

さて、「マクベス」をコミックにして、わかりやすくした芝居、「メタルマクベス」。
私は「メタルマクベス」を観てから「マクベス」の原作を
読んだのですが、「マクベス」って不親切な本やなあってこと。

むちゃくちゃ、筋をはしょってる感じで、
なぜ、夫人が狂ってしまうのかなんて、全然書かれてない。
「間」は読み手の妄想で埋めるのか、
あるいは、当時の常識、お約束があるのか。
でも、一言一句をじっくり読めば、その深さに触れることが
できるんだろうな。今は、そういう読み方をするつもりはないけど。

さて、先日のシーンの続きを!もちろんネタバレ。

《マホガニー城で立派な王は寝室へ》
ランダムスターは王と話をしながら、まねき猫を抱きしめる。
王を殺せずおたおたとしているところへ戻ってきた夫人。
ゴルフのアイアンを握っている。後ろから忍び寄った
はずだったのに、王に「夫人」と声をかけられて、
スイング! なかなかサマになってます。結局この時は失敗。

夫人はアイアンを後ろ手にランディはまねき猫を右脇に
2人、臣下のように王を寝室へと見送る。
私、このかしづく後姿がすごく好きです。
本当はあのポジションにいるのが夫妻のベスポジだったんだよ。
2人とも似合ってたもの。

この後、2人きりになった夫妻。
「ばれてる」とおびえるランダムに、「ばれてるなら殺すしかない」と
夫人は王殺しをけしかける。

そして、Jr.の短剣を差し出す。「短剣か」と鷹揚にキメるランディ。
夫人もまた「短剣か」(ここは「なんじゃそりゃ」に公演途中で変わった)
「短剣でなかったら、何なの?」
「芋・・・・・芋か?、芋なのか?、芋ですか?」
「芋ならふかして食べよ(ここはかわいく言う)」
で、リズムよく「ばかばかしい」(左右にゆれながら)
私は、このシーン好きです。
たかちゃんもこういうセリフが言えるようになったかと感慨深い。

そして、いきなりシリアスに
「これを使おうと思ったことと、実際に使うことと、
もはや大した違いはないはず。」

このときの剣の差し出し方もかっこいい。
夫人が柄をもってまっすぐ前に突き出しているところに、
ランディが手を上から重ねたかのように見えたら、
夫人は手を抜いてる。いっつもこのタイミングがすごい不思議。

そして、ランディは行こうとするが、決意しきれず戻ってきて、
お前は寝室へ、と言う。で、行こうとするが、
ランディはまだ「一人でできるもん」になれなくて、
「子どもをつくろう」って言う。それでも、まだ離れがたく・・・
夫人は「ランディ手を離して」
松本のときと違って東京からはこのセリフ優しく言うようになったよね。
この後の、ランディが手を離す、ほんの少しの間が好きです。

「夫人を愛しているがゆえにランダムはそのそそのかしにのってしまう」
って解釈が多いみたいだけど、私は、少し前から考えが変わりました。
ランダムの心の底に王位を奪取したいという気持ちが強くあった。
だけど、気持ちだけで、実行をする強さがなかった。
「先延ばし」は「しない」と同義。年賀状を結局出さないのと一緒。
たとえは小さいけど、しなくちゃいけないことの先延ばし。

夫人は、愛する夫の王位への気持ちを敏感に察知していて、2人のために
もっともいいのは、王位をランダムのために奪うことだと考えた。
彼が本当に望むことを私が力を分け与えて達成させてあげたい。
そして、実際に彼は心の奥底ではそれを望んでいた。そんな気がします。
前にも書きましたが、夫人は王位がなんなのかをあまり理解してなくって、
自分のための野心というものはなかったような気がします。
息子を王位につかせたいのだとしたら、保護者的感覚の野心もありだろうけど、
王位につかせたいのが夫である場合には、夫に従属している気がします。

また、長くなったので、殺害のシーンはまた今度。
スポンサーサイト

コメント

 

コメント

 
管理者にだけ表示を許可する

トラックバック

Powered by FC2 Blog

FC2Ad


Copyright © マツタコA All Rights Reserved.

上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。