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事実は真実の敵(ネタバレ)

観劇前に読むの禁止!

「事実は真実の敵だ」私、これの意味が全然わかんなかったんですよね。

「事実」と「現実」ってのは、言葉として違うと思ってて。
現実には嘘が混じっているけど、事実は事実であって
そこには嘘もまこともない。そして、真実は・・・
たとえ、同じ事実を見ていても、真実は人によって違う。
私は、真実はその人だけのものだと思う。

風車が4本の腕を持つ巨人に見えるのも
ドン・キホーテにそう見えるのなら、それはドン・キホーテにとっての真実だ。
でも、それはサンチョやカラスコ博士やアントニアにとっての真実ではない。

「事実」が誰の目にも見えるものだとすると、
「真実」は人の目によっては違って見えるもの、
その表面(目に見える部分)を見ているだけでは見えない、
その奥に隠された部分で、それは人によって違って見えるってことでしょうか?
だから、事実は真実を覆い隠してしまうから、
だから「事実は真実の敵」なのか?なんか、そんな気がしてきました。

カラスコ博士の使った鏡は目に見える「事実」を映し出した
かも知れないけれど、その中に潜む「真実」を隠してしまった。
だけど、アルドンサの美しい心(美しい歌声)によって、
キハーノは見えないけれど、真実の姿(あるべき姿)を思い出した。

でも、真実は人によって違うんだから、
ドン・キホーテと対極にある人物として描かれるカラスコ博士のように、
現実の中に自分の居場所をつくること(現実と折り合いをつけること?)
を選択することも、また真実だと思う。
アルドンサは、現実に妥協をして生きてきた。
本来は違う姿でありたいのに、目に見えるものが真実を覆い隠し、
本当の真実ではないものを真実だと思い込むことで、
現実に妥協して生きてきた。
だから、ドン・キホーテの言葉に、夢を見ることができるし、
真実の姿、ダルシネアに変わることができる。

でも、カラスコ博士は、現実を真実として
自らそれを正しいと選択して生きているように、私には見えた。
彼は妥協しているようにも、現実に流されているようにも見えなかった。
現実を選択することも、それがカラスコ博士にとっての真実なら、
誰も否定できないはずだ。でも、それと同じ理屈で、
カラスコ博士がドン・キホーテを攻撃するのも間違っている。

カラスコは現実主義者としてドン・キホーテと対極にある人物として
描かれているんだろうけど、私が今回観たカラスコは
現実と妥協しているというより、現実を真実として、
自らそれを正しいと選択して生きているような気がした。
それが、現実と折り合いをつけていることなのだろうか?
私は、その選択がカラスコにとっての真実なら、
誰も否定できないはずだと思う。

アントニアは、保身のためかも知れない。
自分のために、自分の結婚のために、
ドン・キホーテを受け入れないのかも知れない。
だから、アントニアも家政婦もアロンソ・キハーナが
ドン・キホーテとして復活したときに、喜んでいた。
ドン・キホーテを受け入れることができた。

でも、カラスコだけは、
あの時ドン・キホーテの復活を受け入れなかったような気がする。
はっきり覚えてないけど。

カラスコは、何のために反対してるんだろう?
カラスコは自分の社会的保身のために反対しているのではない気がする。
カラスコ博士の周りには、家族がいて、社会があって、つまり現実がある。
現実のみが真実であるという自分の主義主張のため?
それとも、心の奥底では妥協していて、アルドンサのように、
それを真実と思い込むことで、平静を保とうとしているのかも知れない。
それは自分のためかも知れない。
いや、やっぱり確信的なんだろうな、意固地なまでの最後の砦、
現実を生きている誇り?

私は、自分はこうありたいと思う「自分」の「あるべき姿」が、
なにかの集団の平和、「集団」の「あるべき姿」を守るために、
犠牲になることだってあり得ると思う。

現実に折り合いをつけることをやめて、その人だけの真実を追おうとしたら、
それは、社会からはみ出ることに繋がることもあるわけでしょう?
それは、本当に正しいんだろうか?
だから、私は思うんです。「見果てぬ夢」は誰のための「夢」なんだろうって?

夢の中をさまようのではなくて、現実(社会生活)を生きるならば、
ただ一人のための真実ではなくて、
すべての人の真実(あるべき姿)のために闘うべきだ。
「見果てぬ夢」は、みんなで唄いたい!
如何に望み薄く 遥かなりとも! ちと遠すぎる。。。

要するに、「ラ・マンチャの男」は深すぎてよくわからないけど、
わけがわかんなくても、感動するお話だし、そこで語られる言葉は
すべての人にとって違う解釈となって胸に刻まれるのでしょう。
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