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冨士のストレートな疑問

この芝居はすごくストレートです。
富士のその純粋な疑問、「復讐はどうしてしてはいけないの?」
この言葉は、訳知り顔の大人が発したのではダメです。
「復讐したい・・・・・でも、世の中は、そういうわけにはいかない」
そんな、世の中をわかったような気分は絶対に出してはいけない。
疑問もストレートなら、その答えもストレートなのです。

富士はその悪夢の中では、
ずっと「復讐心」を一切のほかの都合に囚われずにもち続けていなければならない。
ストレートだからこそ、このテーマが生きてくるんです。
復讐心を支えているのは怨念じゃなくて、疑問なんです。

私は、富士さんの復讐心を最初に観たとき、とても浅く感じました。
でも、富士が背負った復讐心は、単に弟を奪われた悲しみだけでなく、
彼女の耳に残った命を奪われた多くの人の無念、
翌日その地を歩いた多くの人の嘆きだったのだと悟ったとき、
この復讐心は、個人的なドロドロとした怨念では
いけないんだと思いました。

だから、憑かれている富士から、
残された者の恨み辛みよりも、
神のような清冽さを感じるのだと、
だから、富士は松たか子でなければならなかったのだと思いました。

松たか子には“毒”がない。
それが、彼女の最大の魅力です。
それは、役の幅が制限される一因とは思いますが、
私は、彼女を毒のある役で使う必要は、まったくないと思います。
彼女の“清冽さ”は、それだけ稀有なのです。
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