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自分の前に鏡をおけ

また、とんでもないことを言うけどね。
今年のドン・キホーテに感じるすごく不完全な感じを考えてみた。

「人生自体が気違いじみているとしたら、
では一体、本当の狂気とは何か? 本当の狂気とは。

夢におぼれて、現実を見ないのも狂気かもしれぬ。
現実のみを追って、夢を持たないのも狂気かもしれぬ。

だが、一番憎むべき狂気とは、
あるがままの人生に、ただ折り合いをつけてしまって、
あるべき姿のために戦わないことだ。」

ドン・キホーテはこのときだけセルバンテスに戻って話してるよね。
カラスコ博士もこのときは、一囚人に戻ってる。

その牢屋にいる現実の中で、セルバンテスは痛いほどにわかっている。
「人生自体が気違いじみてる」
そうだろうね、アルドンサも言ってた。
「どうせこの世なんて糞の山で、人間はその上を這いずり回るうじ虫さ」

「本当の狂気とは何か?」
この憂いに満ちた現実の世の中で、
「夢におぼれて現実をみない」=ドン・キホーテの狂気
「現実のみを追って夢を持たない」=カラスコの狂気

3年前の感想で、
ドン・キホーテが自分を認めて欲しいなら、
カラスコを認めないのはおかしいと言ったけど。
どちらも極端な狂人なんだよね。
カラスコはひょっとしたらドン・キホーテと同じくらい狂人でもいいのかも?
3年前は、周りの人の目を気にして(現実に折り合いをつけて)より、
自分の主義主張(夢などない)のためにドン・キホーテに反発している
印象を受けるって書いたんだけど、彼もまた極端な狂人なら、
人と調和するような部分は全く無いように見せるのがいいんだろうな。

「一番憎むべき狂気とは、
あるがままの人生に、ただ折り合いをつけてしまって、
あるべき姿のために戦わないことだ。」

私はこの中の「ただ」っていう部分が超お気に入りです。
これは、幸四郎さんが勝手につけてるのかな?
オリジナルはどうなんでしょう?
この「ただ」のあるなしで、現実の折り合いをつけている人生を
直視しているか、見ないようにしているのか、まったく違ってしまう。

ドン・キホーテは「鏡の騎士」に負けちゃうような
「鏡を見ない騎士」だったけど、
セルバンテスは現実を直視してるんだよね。

その上で「あるべき姿のために戦うこと」こそが、
正しい気持ち、正しい心だと言っている。

本来、あるべき姿とは何か?
あるべき姿とは、自分自身のこと。
人の行為をごちゃごちゃ言う前に、
自分自身の一つ一つの行為を振り返ってみてみれば、
あるべき姿(自分が正しいと思っている自分自身の姿)に
沿った行動をしているか、わかるだろう。

鏡を突きつけるのは、敵(敵の行為)に対してではない。
自分自身(自分自身の行為)に対してだ。

たとえば、人の悪口を言っている自分の前に
鏡を置いてみればいい。

鏡の騎士に破れたドン・キホーテは不完全だったんだと思う。
Comments
間違いの訂正
>ドン・キホーテはこのときだけセルバンテスに戻って話してるよね。
>カラスコ博士もこのときは、一囚人に戻ってる。

こう書きましたが、このシーンは、
牢獄のシーンだから、戻ってて当然なんですよね。

芝居の最中に、そのときだけ、セルバンテスや囚人に戻るのは、
「事実は真実の敵なり」のシーンでした。

訂正しときます。すみませぬ。適当に書いてて。
commented by マツタコ管理人 posted at 2005/06/26 23:19
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