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エレンにアメリカをみる(途中よりネタバレ)

最初の舞台装置のトラブルの話はあちこちで書かれているので
よいとして、市村さんはさすがですね。ああいうところでしっかり仕切れる。
カーテンコールも含めて、たかちゃんを観てると、本当に市村さんのおかげで、
たかちゃんは、自分の役に専念できる気がしてます。

作品を観ていて思ったのは、意外とわかりやすい話だったこと。
もっと社会的背景を深く理解していないとだめかなと思っていたのですが、
一般的な知識だけでも十分でした。
まあ、ミュージカルなんだから難しいわけないのかもですが。
一人一人のキャラクターの役割が非常にわかりやすい。

以下、ネタバレします。 ここより★ネタバレ★


実は、もっとも印象に残った歌は、
ブイドイをゴミくずと歌っていた歌。
それがあのラストの選択のすべてなんだと思う。
一番印象に残った歌。

だから命をあげよう。

私とは違う生き方を、私が決してできない生き方を、
タム、あなたにあげよう。
母親である自分だけが子どもを幸せにできる?
そんなことはない。まだ3歳。今なら大丈夫。
自分を抹消すれば、タムは新しい世界で生きられる。

だから、命をあげよう。

クリスと結婚していたつもりのキムは、
3年間クリスとの愛を信じ続けて、クリスがきっと迎えに来てくれる、
それが自分とタムが生きていける道だと、それを信じて待ち続け、
トゥイの件をきっかけに、あの町から逃がれ、新しい希望の世界に
生きようとする。

だけど、クリスにはエレンがいた。
エレンとの対話の早いうちから、彼女はタムを連れて行ってと歌う。
そして、あのたった一度の対面、あれはすごく重要なシーンだよね。
キムはエレンに何を見たのか?
キムはエレンから今のクリスを見た。
エレンの裕福さ、裕福さがもたらす余裕、
幼いタムはその裕福さを得られること、
エレンの立場になりたいけれど、なれない自分、
キムが悪夢にみるトゥイの件、
それは彼女がアメリカではなく、サイゴンであることを突きつける。
幼いタムは、アメリカになれる。アメリカにしたい。それを感じたと思う。

それは、エレンに出会ったから。

クリスに会ったのでは、自分自身の未練がつのるかも知れない。
だから、会わない。
クリスにとってのアメリカはエレンであり、キムはサイゴンだから。
クリスにとってもそう。キムを受け入れることはサイゴンを引きずることになる。

だから、キムがアメリカになることは、夢、幻。

だけど、タムは・・・・・タムは、サイゴンを抜け出せる。
クリスもタムならサイゴンをキムを思い出にできる。
だから、キムはあの選択をしたのだと思う。

エレンにアメリカを見たから。
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